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サクラのエリコ 第十三話「大久保の朝」

なんだか聞かなければよかったなあ。
と3人は各々帰り道で思った。
すっかり夜も明けたが、帰宅途中の水商売の者や新聞配達などで意外と新宿の早
朝は人通りが多い。


さすがに眠かったので、タクシーを拾いカスミのマンションへ向かった。
今は慶一郎のマンションでもあるが。


まだ警戒令が敷かれているのか、さすがに大久保は人通りが少ない。


「朝マックしたーい」


エリコは新大久保の駅前でおりてすぐ、あくび交じりに言った。


「あんた朝マックは朝マクド、って言わないんだね」


「あれは公式な名称だもん」


「そうなの?」


「…たぶん」


適当に言った事を突っ込まれた時は困るものだ。
とりあえず小腹が空いたので朝マックを買って帰ることにした。


エリコはたまにマクドに不満を感じる時がある。
マクド大好きっこなんだが、ひとつ気に入らない事があるのだ。

なぜできたてポテトと冷たい飲み物を同じ袋にいれるのか!

持ち帰りの最中に氷が溶けて飲み物が水っぽくなる。
店によるが、エリコがよくいく店はこれをよくやる。
ほんとに、これさえなければマクドは毎日食べてもいいくらい好きなんだが。


マンションにつくと、106号室のドアが開いた。

早朝にもかかわらず、きっちりとした身なりの女性が出てくる。

あの女性だ、相変わらず整った濃い顔立ち。
そう言えばハーフだという鮫島の娘もこんな感じなのだろうか?


「おはようございます」


相変わらず警戒心のない挨拶をするエリコ。これは彼女のキャラクターなのかも
しれない。


「おはよう、朝帰り?」

以外にも女は明るい挨拶を返してくれた。

「へへへ」

エリコには無邪気というか、相手の警戒心を解く子供のような力でもあるのであ
ろうか?

照れる素振りを見せるエリコに微笑みかけた女。

しかしその顔は一瞬にして凍りついた。


「鮫島沙耶香だな」


いつのまにかエリコ達の背後に数人の男達が立っていた。


「なんだおまえら?」


慶一郎が威嚇するが、男達は眉ひとつ動かさない。


「聞いてんのかオイ!?」

「ダメ!」

鮫島沙耶香が声で制する。
男の一人がスッと腕を動かし、慶一郎に何かを向けた。

黒光りする鉄の塊。拳銃だ。




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