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Red_Cry 第八十一話「生き延びるチャンス」

僕らは走った、飛んだ。
ただガムシャラに、全力で前に進むための筋肉を操る。

僕ら死者にとって、今認識している肉体は錯覚なのかもしれない。
千切れそうなくらい酷使している筋肉も本当はただのイメージにすぎないかもしれない。

けれど僕らはリアルにそれを実感できるほど走った。

ゴーッ


遥か前方から微かに重い機械音が聞こえきた。


梅田方面からの対向車がやってきたのだ。
おそらく事故の連絡はうけているのだろう、かなり緩やかな速度で徐行しながらやって来る。

あれに飛びのろうか?
しかしヒキコ程のパワーがあれば、生者の乗客を巻き込みかねない。
しかしこのまま走り続けたところでヒキコの野獣のようなスピードから逃げ切れる可能性は限りなく低い。
鉄の箱に駆け込んで少しでも時間を稼ぐか?

見ず知らずの生者達を気付かって生き延びるチャンスを逃すか?
ぶっちゃけ赤の他人が巻き込まれたところでどうだっていうんだ。
死人がこんなこと言うのもなんだけど、死ぬか生きるかの選択に迫られている。
僕が一瞬躊躇したその時、ふと頭の上が暗くなった。


ドサッ


「うわっ!」


何かが僕の体に覆い被さるように降って来た。

僕は背中にまともにそれの直撃を受けて、転倒する。

「!?」


僕はのしかかるそれを、怒りまかせに突き飛ばそうとして一瞬ギョッとした。


じいさん、ノロイじいさん…!


ヒキコに引きずり倒され、血まみれの半ば肉塊いと化したノロイじいさんだった。






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