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サクラのエリコ 第十九話 「ヒロミサイル」

慶一郎が店戻ってきたところで、いよいよ脱出が始まった。

「なんだか殺気プンプンの奴らが何人か表にいたぜ」

やはり暴漢達は店の外で様子を伺っているのであろう。

「どうやって出る?正面から蹴散らす?」

どうやって、と聞いてはいるがカスミは絶対それしか方法を考えていないはず。

「そうねえ。エリコちゃん、私の車停めている場所知ってるわよねぇ?」

「うん、知ってるよ」

「じゃあ、はい、先に行ってエンジン掛けておいて」

車のキーをポケットから取り出し、差し出すヒロミ。
ゴツイ10徳ナイフのキーホルダーが付いている。おそらく車もゴツイのだろう。

「あたし免許もってなーい」

「私がやるわ」

沙耶香が代わりにキーを受け取る。

「さて、と」

ヒロミはおもむろにビールケースを持ち出す。
まだ中身が入っているものだ。

「帰って飲むの?」

「やだーん、家帰ってまで飲んでたら体壊しちゃうわよ」

やだーんと言ってはいるが、片手で中身の入った瓶満載のビールケースをひらひらさせている。

「おもてのお兄さん達にあげるのよ」

ヒロミの言葉の意味がわからなかったが、とりあえずオカマの言う事は聞け、とがばいばあちゃんも言っていた気がするので、一向は店の外へと出た。



案の上、ただならぬ気配の男達がゆっくりと歩み寄ってくる。
懐に手を入れているところを見ると、凶器を隠し持っているのであろう。
1、2、3、4、視界に入っているだけで4人。
最悪の場合、全員銃を持っているかもしれない。
いくら鉄人ヒロミとカスミと慶一郎がいるとは言え、正面から出るのは無謀ではなかったのかと
エリコと沙耶香は身を固くした。

「はぁーーい、お兄さん達!お・つ・か・れ・さ・ま♪店からのサービスよん♪」

ヒロミはそう言うとビールケースから1瓶取り出し、すさまじいスイングで暴漢の一人に投げつけた。
まっすぐに、蓋の方を進行方向にして飛ぶそれは、回転のかかったミサイルのように暴漢の胸に直撃した。
呻く余裕もなく、後方に吹き飛ぶ。

「走りなさい!」

ヒロミは呆然としているエリコ達を一喝すると、立て続けに1発、2発とビールミサイルを投げつける。
次々と直撃を食らう暴漢。
中には直撃は避けたものの、そばを通るミサイルの風圧によろめくものもいた。

このヒロミというオカマはいったいどれだけの修羅場をくぐってきたのだろう。




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